H型人材とは
H型人材とは、あらゆるタイプの人とうまくやっていき、どんな仕事もこなせるような人材を言います。
ここで、H型人材がどのような人材かということを、他のタイプの人材と共にもう少し詳しく説明しましょう。
実は、人材はタイプに分類できるのです。
そのタイプについて、一つひとつご紹介します。
人材開発のキーワードとして用いられる言葉に「I型」「ー型」「T型」「Π型」などがあるということは、なかなか知られていないかも知れません。
たとえば、スペシャリストと言われる「I型」の人材ですが、このタイプはある一つの分野でのスペシャリストを言います。
何年も営業一筋に携わった、経理のみに携わって経理を極めたという人やIT部門のスペシャリストであるエンジニアなど、〇〇に何十年という職人のようなタイプの人でしょう。
次にゼネラリストと言われる「ー型」です。
こちらの人材は広いながらも、それほど深くないスキルや知識を持つ人です。
このようなタイプの人は、社内のある部でのマネジメントや企業内での幅広いマネジメントに適する人材と言えます。
しかしながら、最近はインターネットの普及でこういった幅広くほどほどの知識は、コンピューターに任せられるようになってきました。
シングル・メジャーの「T型」もご紹介しましょう。
こちらの人材は一つの分野に深い知識をもちながら、その分野関連に関してもそれなりの知識を持ったタイプの人材です。
このようなT型人材はI型人材よりも、求められやすい人材として注目されています。
I型からT型への転換も求められていますように、企業に求められている人材といえるのではないでしょうか。
そして、ダブル・メジャーと言われる「Π(パイ)型」人材です。
こちらは、知識が幅広く、二つの専門的な領域をこなせるわりと器用な人材といえるでしょう。
T型人材がさらに成長した形とも言えます。
二つのことを同時進行できるので、外回りの営業しながら内勤もできてしまうようなタイプです。
こういった人材のうまいパイプ役ができるのがH型人材です。
H型人材を総合して言いますと、一つの分野に深い知識を持ちながら、専門外の事も理解し、自分と他者をうまくつなぐことができます。
そして、企業同士をつなぐという大きなプロジェクもこなせるのです。
H型人材を目指したほうがいい理由を考えてみる
上記に掲げたようなH型人材を目指した方が良い理由を考えてみましょう。
専門性は大きな意味で、強みです。
その専門性を活かし、組織の壁を越えられるのがH型人材といえます。
たとえば、経理を極めながらも、マーケティングにも幅広い知識を持っていたり、語学ができたりすれば、どのような部署に異動してもうまくやっていけるのではないでしょうか。
このように、自分自身の強みがあれば、どのような仕事もこなせるのです。
たとえば、キャリアアップして転職したとしても、自分の強みを生かしながら、他の分野のことも理解できます。
そうなるには、あらゆることに興味を持って幅広い知識を得ること、あらゆる人材とうまく交流できることが大事です。