エイジングケアに!ケールの魅力

エステを受ける女性

セレブ御用達のグリーンスムージーの主成分

「ケール」という野菜をよく耳にする機会が増えたのはつい最近のことです。

しかし日本国内での栽培の歴史は意外に古く、「羽衣甘藍(はごろもかんらん)」や「緑葉甘藍(りょくようかんらん)」という名称で呼ばれてきたこともあります。

日本で栽培が始まったとされるのは江戸時代の18世紀ころで、オランダから種子が持ち込まれることで国内で栽培されるようになり品種改良を重ねながら観葉植物として使われてきました。

これが戦後まもなくの頃には食糧難から食品としても用いられるようになり、栄養価の高さが研究によって判明してからは健康食品や病院食として用いられるようになったのです。

植物の分類的にはキャベツやブロッコリーを原種とするものですが、そのまま食用をするときには独特の香りや強い苦味を持っていることからサラダとして食べるのはちょっと抵抗感があります。

それがこれまであまり野菜として有名でなかった理由なのですが、「青汁」が健康食品として広く利用されるようになったことで一気に知名度が高まりました。

特にここ近年で大注目を受けるようになったのはハリウッド女優のアン・ハサウェイが自分の美容法としてケールを含んだグリーンスムージーを常用しているからという発言があってからで、他にも世界各国のセレブたちがケール健康法を支持したことにより日本でも多くの製品に取り入れられるようになりました。

ケールに含まれる栄養分とその効果

ケールが大きな注目を集めることになった理由は、含有する栄養価が非常に高いためです。

その栄養価の高さから「緑黄色野菜の王様」という呼び名もついているほどで、私達が普段見かけるキャベツや小松菜などの品種と比較しても含有される健康優良成分がダントツに多く含まれています。

具体的にはカロテノイド系色素のルテインやベータカロチンが多く、特にベータカロチンの含有量が他の野菜と比較して相当高いということが注目すべき点です。

またその他にもカルシウムやメラトニン、ビタミンE、ビタミンC、食物繊維など特に女性の体にとって必要な栄養成分が豊富であるという点もセレブたちの中でも特に女性からの支持が厚い理由になっています。

ルテインとベータカロチンが人の体にもたらす作用として最も大きいのが「目」への効果です。

ルテインは「天然のサングラス」とも言われているほどで、人の網膜の内側の黄斑部という眼球内の光を多く集める部分で必要とされています。

またベータカロチンは体内でビタミンAに変わるという特徴ががあり、このビタミンAが眼球の働きを活発化させることができるロドプシンという物質を生成します。

そのためルテインとベータカロチンを多く含むケールを摂取することで眼精疲労や夜盲症を防ぎ目の健康を保ちやすくしてくれると言われているのです。

アンチエイジングにも大変有効

ケールにはさらに数多くのビタミン類が含まれているということから、高いアンチエイジング効果を得ることができるとも言われています。

アンチエイジング系サプリメントでおなじみのビタミンCやビタミンE、ベータカロチン由来のビタミンAは強い抗酸化作用を持つ老化防止ビタミンとして知られているものです。

特にストレスや紫外線などでダメージを受けた皮膚細胞を活発化して代謝を促す働きは人体にとって大変に有用です。

また食物繊維を大量に含む緑黄色野菜でもあるため、便秘の解消を促すなど一種類で実に豊富な健康増進効果を期待することができます。

米国ではサラダとしてそのまま食べる人もいるようですが、慣れないうちはちょっと食べにくいと感じることが多くあります。

そこでおすすめなのがミキサーなどで絞って飲むスムージーで、飲みやすいようにベリーやパイナップル、マンゴーなど甘みのあるフルーツを一緒にすることで飲みやすい味になります。

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