体の中から美しく!アボカドの効果

アボカドのカルパッチョ

アボカドは中南米原産の果物です

以前まではかなり大きなお店に行かないと購入することができなかった海外産の野菜や果物が簡単に手に入るようになった現代ですが、中でも特に早いスピードで広く流通するようになったのが「アボカド」です。

まずアボカドとは何なのか?というところから話をしていくと、植物分類としては「クスノキ科ワニナシ属」の果物で原産地は中南米地方となっています。

今ではあまり耳にしなくなりましたが和名としての別名は「鰐梨(ワニナシ)」で、これは見た目のゴツゴツした皮質と洋なしのような形状から付けられたものでしょう。

現在日本で見かけるアボカドの約9割はメキシコから輸入されたもので、他にもニュージーランドやチリから輸入したものが販売されています。

国産のアボカドも全くないわけではなく和歌山県などの一部で栽培されてはいるようですが現地以外ではほとんど流通することがありません。

ちなみによく「アボガド」と言われることもありますが正確には「アボカド(Avocado)」です。

アボカドにもいくつか品種があるのですが、日本に入ってくるもののほぼ全てが「ハス(Hass)」とされるタマゴ型で表面が黒っぽくザラザラしたタイプとなっています。

中南米などの原産国に行ってみると他に「ベーコン(Bacon)」や「ピンカートン(Pinkerton)」といったちょっと大きさや形状の違ったものを見かけることもできます。

「森のバター」アボカドの健康効果を探る

アボカドがここ数年で急激に人気が高まった理由の一つが、女性好みの味であることと健康に大変有効な栄養成分を豊富に含有していることが知られるようになったためです。

熟したアボカドはとろりとした食感をしていることから「森のバター」と呼ばれることもあります。

このとろりとした感覚はアボカド果実の脂質によるものなのですが、これは本物のバターと異なるノンコレステロール油であり摂取することにより動脈硬化を予防することができる不飽和脂肪酸となります。

ここ最近健康によい油の種類としてオレイン酸というオリーブオイル由来のものが注目されていますが、アボカドの脂質もこのオレイン酸を大量に含み、オリーブオイルと同じような性質を持っています。

脂質の高い食べ物を食べるとどうしてもコレステロール値の上昇が気になってしまうところですが、こうした健康によい脂質の場合には善玉コレステロールを高め悪玉コレステロールを減らしてくれるという効果があるため中高年以降の健康がきになる人にもおすすめです。

脂質の他にも、カリウムやビタミンE、ビタミンB6、葉酸、食物繊維といったものが豊富に含まれています。

しかし一方で特定の薬品の成分を阻害する成分もあることもわかっているので、もし常用している薬品がある人は医師や薬剤師に相談をして食べるようにした方がよいかもしれません。

カロリーの高さには少し注意が必要

アボカドの健康効果に注目し「アボカドダイエット」といった方法も紹介されたことがあるほどですが、いくら栄養価が高いからといって食べ過ぎは禁物です。

これはアボカドは脂質を大量に含む果物であることから、皮と種を除いた可食部のカロリーは100gあたり187kcalと非常に高くなっているからです。

お店で売られているアボカド果実1個あたりで計算するとだいたい320kcalくらいになってしまうので、ダイエット中の人にとってはちょっと引いてしまう数字になります。

アボカドを食べる場合には一日半個くらいが適量と言われています。

ただしアボカドの脂質はそのまま蓄積されるものではなく、脂肪を燃焼しやすくしてくれる働きを持つものなので定期的にスポーツをされている人なら効果を高めるために食べるというのもよい方法になります。

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