怒りの種類を挙げてみよう
仕事でも、日常生活でもイライラすることはあります。
つい、頭にきて仕事がうまくいかない、ささいなことでパートナ―とケンカしてしまうということもあるでしょう。
怒りという感情は余り良いものではないです。
できれば、怒ることなく毎日を過ごしたいと思うのではないでしょうか。
そこで、今回はまずそんな怒りの種類を挙げて、怒りとはどのようなものか考えてみましょう。
怒りは4種類あります。
第一に、おさまり切らない怒りです。
思い出してもイライラするという怒りの経験はないでしょうか。
このような怒りがあると「あの時と同じ」と思い、新たな怒りも溜め込んでしまいます。
第二に、激しすぎる怒りです。
とにかく止まらなくなってしまい、当り散らしてしまうような強く激しい怒りです。
この場合、何で怒っているのかも言葉にできないほどの状態になる場合もあります。
第三に、攻撃性を伴ってしまう怒りです。
怒りが頂点に達すると相手に暴力をふるう、モノを投げる、モノにあたる、自傷行為になる場合もあります。
第四にとめどない怒りです。
常に苛立っている状態で、何を見ても聞いてもイライラしてしまい、ちょっとしたことでも激しく怒ってしまいます。
アンガーマネジメントとは
こういった怒りをコントロールする方法として、アンガーマネージメントがあります。
これから、その方法をご紹介しましょう。
アンガーマネージメントは1970年代から、アメリカで実施されている怒りのコントロール方法です。
当初は、犯罪者に用いられたのですが、だんだんと一般の人達の間でも広まりました。
小学校でも教えますし、夫婦間のセラピーとして導入されたり、アスリートが感情をコントロールするために学んだりすることもあります。
日本でも、このアンガーマネージメントを取り入れている企業などがあり、のべ60万の人が学んでいます。
こういった怒りのコントロールによって、日常生活はもちろん、仕事もうまくいくということが多いのです。
怒りをコントロールするポイントについて考える
では、アンガーマネージメントを参考にして、怒りのコントロールのポイントを押さえてみましょう。
全部で3つあります。
一つ目のポイントは、かっとなったら、6秒数えることです。
とにかく数える事に集中し、深く2回深呼吸しその場を離れます。
こうすることで、だいぶ落ち着いて冷静になれるはずです。
二つ目のポイントは怒りの記録です。
怒ったことについて、日記に書いてみます。
こうすることで、自分の怒りを冷静に分析できますので、あの時はこうすれば良かったと反省になるのです。
三つ目のポイントは、「私は」というメッセージを伝える事です。
たとえば、相手のミスでイライラした時ですが、「あなたがこんなことをしてしまったから。」と主語を「あなた」にすると、相手を責めることになり、言われた人も「だって・・。」と言い訳をするでしょう。
それによって、あなたの怒りは煽られます。
しかし、「私は、あなたにこうしてほしかった。それが無理だったから、私は残念に思っている。」と主語を「私は」にすると、あくまでも自分の気持を言っているのみなので、相手の反省を促します。
相手は素直に「ごめんなさい。」という言葉が出てくるでしょうから、あなたも相手も冷静でいられるのです。