夏に冷えやすいのはどうして?
一歩外に出ると暑くてすぐに汗が噴き出すような季節には、体が冷えるかもしれないと考える人は少ないものです。
しかし、自分では寒いと感じていなくても、実際には手足など体の末端部分が冷えているかもしれません。
夏の冷えは冷えていると自覚しないために進行しやすく、体調にさまざまなトラブルが起こりやすい傾向があります。
夏に冷えやすい原因はいくつかあり、1つ目は室内と屋外との温度差にあります。
外は暑くても室内ではエアコンを使って温度と湿度を快適な状態へと調整することが多いでしょう。
そうした環境が違う場所を出たり入ったりすることによって、自律神経のバランスが崩れやすくなってしまうのです。
2つ目の原因は、冷たいものを飲んだり食べたりすることが考えられます。
暑い夏には冷えた水や冷麺など、冷たいものが美味しく感じるものです。
しかしそうした冷たいものばかりを食べていると内臓が冷えてしまい、消化不良などの原因となります。
3つ目の原因は、筋肉量が少ないために起こる冷えです。
全身の筋肉は、体をその場の環境に適応させるため熱を発生させています。
筋量が少ない人は、発生できる熱量が少ないために体が冷えやすくなってしまいます。
4つ目の原因は服装で、屋外ではちょうど良い服装でも、エアコンが効いた室内では肩やひじなどが冷えてしまいやすいものです。
特にノースリーブを着ている人は注意するようにしましょう。
冷えを予防する方法
冷えを予防するためには、できるだけ体を冷やさないような工夫をするのがおすすめです。
例えば服装ですが、室内に入る時には外と温度が大きく異なる点を理解して、カーディガンなどさっと羽織れるものを準備しておくと良いでしょう。
また下半身は特に冷えやすくなるため、室内では靴下をはくとかひざ掛けを使うなど、外から温める工夫をするのも効果的です。
夏にはどうしても冷たいものが欲しくなりますが、冷え対策としてはできるだけ冷たいものは控えるのが賢明です。
最低でも常温でいただくのが良いですし、体を温めるなら加熱したものを選んではいかがでしょうか。
例えば水を飲む場合でも、冷蔵庫で冷やした水では体を冷やしてしまいますから、室温の水か少し温かい白湯を選ぶことによって冷え対策ができるでしょう。
エアコンが効いた場所でデスクワークやパソコンワークなど座りっぱなしの仕事をする人は、冷えによって血行不良の状態が起こりやすく、足がむくんだり肩こりがひどくなってしまうことがあります。
そうしたトラブルに対する対策としては、こまめに休憩を取ってストレッチをするなど血行を改善するように体を動かしてあげるのが良いでしょう。