栄養豊富で腹持ちのいいオートミール

オートミールとは?

オートミールとは、オーツ麦を原料としたシリアルのことです。
オーツ麦は形が燕のように見えることから、カラス麦と呼ばれることもあります。
他の穀物のように精白は行わずに外皮を残したまま、蒸したり引き割ったり、そしてローラーを使ってフラットに引き延ばすといった加工を行います。
外皮を取らないことによって加工のプロセスで栄養価を高く維持することができるという点が、オートミールの魅力です。

オートミールには、どこまで事前に加工されているかによっていくつかの種類があり、それぞれ家庭での調理時間が調理方法は異なります。
できるだけ手をかけずに調理するなら、オートミールの中でもベビーオーツやクイッククッキングオートミール、テーブルオーツなどを選ぶと良いでしょう。
一方で、栄養価が最も高いホールオーツの場合には、家庭での調理には20分ほどかかってしまいます。

オートミールの栄養価

オートミールには高い栄養価があり、例えば植物性たんぱく質の含有量なら精白米と比較して約2倍です。
また鉄分やカルシウムなどのミネラル成分も豊富で、日本人に不足しがちな栄養成分をバランスよく豊富に摂取できるという点も魅力です。

例えば日本人の食生活が欧米化する中で、大きく不足している栄養成分の一つに食物繊維があります。
オートミールには水溶性と不溶性の食物繊維がどちらも豊富に含まれており、腸内環境に多方向からアプローチしてくれます。
オートミールに含まれている水溶性食物繊維には、血液中のコレステロールを除去する役割を持つβグルカンがあり、生活習慣病の予防や症状改善の効果が期待できます。
食物繊維の含有量は精白米と比較すると約20倍もあり、玄米と比較しても約3.5倍と豊富です。

オートミールには抗酸化作用を持つビタミンEや、皮膚の健康に大きく貢献してくれるビタミンB1なども豊富に含まれています。
こうした栄養成分は、精白する際には除去する対象となる胚芽部分に多く存在しています。
オートミールは胚芽を残しているため、高い栄養価値を維持できているのです。

またオートミールは、白米や玄米と比較して糖質が少ないという特徴もあります。
白米と比べると糖質の含有量は3分の1程度で、糖尿病が心配な人にとってはおすすめの穀類と言えるのではないでしょうか。

オートミールのおいしい食べ方

オートミールは、家庭で調理して柔らかくしたうえで、他の食材と混ぜていただきます。
美味しい食べ方としては、ヨーグルトと混ぜたりスムージーに入れるという方法が人気です。
そのままスナックの感覚でいただくこともできますが、牛乳に浸して柔らかくしてからいただいても美味しいです。
食感を楽しむなら、炊飯器の中に他の穀類と混ぜて入れたりお菓子作りの際に投入するという方法もおすすめです。

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