ラジオ体操の効果とは?
日本人なら学校や自治体で行った経験があるラジオ体操は、昭和3年に国民の体力を向上する目的で作られたものです。
当時の通信省簡易保険局が制定し、健康の保持推進としてNHKのテレビやラジオで毎日放送されています。
放送される時間帯は時代によって若干の変動はありますが、現在では毎朝6時半からと定めています。
ラジオ体操には、定番の第一に加え第二や第三などもあります。
平成11年には国連の国際高齢者年にちなんで高齢者向けの「みんなの体操」を制定するなど、老若男女問わずに楽しめる体操として広く普及しています。
このラジオ体操には、大きな健康効果があります。
立った状態でも座った状態でも実践できるだけでなく、自身の体調や体力に合わせて強度や可動範囲を調整することも可能です。
全身をひねる動作も、小さくひねる動作から大きくひねるものまでバラエティ豊かですし、上半身だけ、下半身だけの動きもあります。
真剣にすると汗をジンワリかく程度の運動量になりますが、全身をストレッチすることによって血行を促進したり、体温を高めて代謝をアップする効果などもあります。
放送される時間帯が早いため、毎朝ウォーミングアップとして実践している人は少なくありません。
ラジオ体操は、体を動かす順序についてもできるだけ心臓から離れた部分から少しずつほぐしていくように考案されています。
そのため、全身の筋肉をバランスよくほぐすこともできます。
ラジオ体操は身体に良い?
ラジオ体操は、老若誰にとっても無理なく続けることができ、体にたくさんの良い効果が期待できます。
一つ一つの動きを意識しながら行うことで、肩や背中の筋肉の凝りをほぐすことができたり、血行が良くなることで冷え性が改善できるなどの効果を実感できるでしょう。
また体操の動きに合わせて呼吸も意識することで、呼吸機能を促進できます。
そうすると全身にたっぷりと酸素を取り込めるので、体内の代謝や消化機能を促進することもできます。
子供の頃にラジオ体操をしていた人なら、音楽を聞けば体が自然に動き出すかもしれません。
NHKのテレビかラジオがあれば、毎日同じ時間に放送されていますし、動画サイトでは動画として体操を一緒に楽しむこともできます。
場所を取らずにできますし、屋内でも屋外でも簡単にさっとできる点がラジオ体操が人気の魅力かもしれません。
ラジオ体操は、地域によってはサークルなどの集まりで行っている所もあります。
夏休みになると子供達が町内会単位で集まって体操する姿を見かけますが、エリアによっては高齢者が集まって体操するルーティンを持つ自治体もあります。
運動不足になりやすい人や基礎体力をきちんと維持したい人は、ぜひ毎日のラジオ体操タイムを上手く活用して体を動かしてみてはいかがでしょうか。