昼寝で午後の仕事の効率アップ

昼寝には大きな効果がある

ランチの後にはどうしても眠くなってしまう、という人はたくさんいます。
眠いのを我慢して仕事をしても、はかどることはありません。
短時間でも良いから昼寝ができたら良いのに、と考える人は多いでしょう。

私たちが食事をすると、食べたものを消化吸収するために全身の血液やエネルギーが消化活動に費やされます。
そのため、脳に回る血液量が少なくなり、眠くなってしまうのです。
このメカニズムは誰にでも起こることなので、ランチの後に眠くなるのは誰にとっても自然な現象だと言えるでしょう。
海外では大人でも昼寝が必要だと考える国もあり、その中にはアルゼンチンやスペインのように仕事の間に昼寝タイムを設けている国もあります。

昼寝をすると、日常生活の際に費やすエネルギーを一時的に中断し、消化活動に集中させることができます。
しっかり消化した上で日常生活に戻ればエネルギーを分散する必要がなくなり、脳に十分な血液を送り込むこともできるのです。
作業の効率性や生産性という点では、昼寝には大きな効果があります。

適切な昼寝の時間はいつ?

効率的な昼寝をするためには、寝る時間帯や長さもきちんと管理する必要があります。
目が覚めるまで寝てしまうと、脳が夜の睡眠モードになってしまい目覚めが悪くなりますし、夜眠れなくなってしまう可能性も高くなります。

適切な昼寝は、厚生労働省が発表した指針によると、午後2時半から3時ぐらいにかけての時間がおすすめです。
眠る時間は20分から30分程度で、グッスリ眠るというよりは仮眠をとるという程度にとどめておくのがポイントです。

最初から短時間と決めて眠るというと、緊張して眠れないという人は多いでしょう。
また、周囲がうるさくて眠れないという人もいるかもしれません。
適切な昼寝で効果をマックスにするためには、短時間でも眠れる環境づくりが必要です。
例えば暗くて静かなスペースを確保するとか、それが無理ならアイマスクやイヤープラグを使ったりして音と光を遮断しましょう。

寝る前にコーヒーを飲むのがコツ

昼寝は、短時間でサッと起きなければいけません。
そのため、サッと起きることをサポートしてくれる対策をすることもおすすめです。
例えば寝る前にコーヒーを飲むと、コーヒーが体内で神経を興奮させる作用を発揮するまでに20分から30分程度かかります。
そのためコーヒーを飲んでから寝ると、昼寝が終了する時間に比較的簡単に起きられる体内環境を作ることができます。

コーヒーでなくても、カフェインが含まれている緑茶や紅茶、炭酸飲料水なども、神経を刺激するという点においては同じ作用が期待できます。
もしもコーヒーが飲めない人なら、別のカフェイン飲料を使うと良いでしょう。

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