平日に走って得られる効果
週末ランナーという言葉はよく聞きますが、それとは逆に、仕事終わりのアフター5にランニングをするとどのような効果があるのでしょうか。
週末に走ることは、もちろん何もしないよりは健康維持のための効果はありますが、運動に慣れていない状態で週末にだけ気合いを入れたトレーニングをするとケガにつながりやすくなります。
週末に15分でもいいので、軽い運動をはさんで体を慣れさせておくとケガの防止になります。
また、運動の頻度を増やすことで血液の循環機能を高めてくれます。
ランニング中は、心臓だけでなく筋肉も伸び縮みを繰り返し、血液を全身に送り出すポンプの役割を果たします。
この作用によって疲労物質を体全体に拡散すると共に、酸素や多くの栄養素を隅々にまで行き渡らせるので、疲労回復が早まるという嬉しい効果もあるのです。
むくみにくくなるのも、特に女性にとっては嬉しいポイントです。
さらに頻繁にランニングをしている人は、毛細血管が発達していて体を長時間動かすのに必要な酸素を送り続ける機能が高いのだそうです。
走れば走るほど良いというわけではありませんが、適切な頻度でトレーニングをすることは疲労回復と体力の向上を両立させることができ、一石二鳥だといえます。
曜日を固定するのがおすすめですが、週末を含めた週2~3日であれば、走れない日を翌日にスライドするなど柔軟に予定を組めるので継続しやすいという効果もあります。
週2~3日のランニングでエネルギーが燃焼しやすくなる
週末だけ走ることにすると、平日5日は走らないことになります。
その間に摂取した食事はエネルギーとして消費されますが、過剰に摂取したカロリーはどんどん蓄積されて脂肪になっていきます。
5日も間をあけると、その分太りやすくなるということです。
実は、筋肉をつけるのが目的の筋トレでは、毎日同じ部位の筋トレをすることはありません。
なぜかというと、筋肉はトレーニングをすると一度傷つき、修復する過程で筋肉が少し太くなるからです。
修復には人によって大体2~3日程度かかりますが、この修復の途中で再びトレーニングをしてしまうと筋肉が発達するのを妨げてしまいます。
そのため、筋力をつけることが目的の場合は1~2日おきにトレーニングをするか、毎日トレーニングをする場合は上半身と下半身を交互に鍛えるなど同じ部位を続けて鍛えることを避けるようにします。
逆に間をあけすぎるとせっかくついた筋肉が落ちてしまうので、適度な間隔で継続するのが最も効果の高いトレーニング方法となります。
これはランニングでも同じで、毎日同じように走ったり、逆に週末だけ走ったりするよりも、平日を含めた2~3日走るのがいちばん効果的なのです。
適度な間隔をあけてランニングをすることで、長時間走る際に必要な筋肉が修復と肥大を繰り返し、エネルギーを燃焼しやすい体を作ることにつながります。